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ポストマン ロメオレザー ブラック「シャパラル」ソール ブラック・クッションクレープ製法 オールアラウンド・グッドイヤーウエルトラスト(木型) 210番Made in USAポストマン・オックスフォード#101は、制服を着て働く公務員用のサービスシューズとして1954年に発売されました。発売時は「ポリスマン、ポストマンやステーションオフィサー(駅員)用の靴」とされていましたが、USPS(米国の郵便局)に採用され全米の郵便配達員が履くようになり、「ポストマン・シューズ」の愛称で呼ばれるようになりました。この靴が郵便配達員に支持されたのは、デザインと機能性を高いレベルで兼ね備えていたからです。制服に合うフォーマルなシェイプ、品のある光沢を持ち雨にも強いレザー、長い距離を歩いても疲れにくい靴底などの組み合わせです。特に、クッション性に富む柔らかいラバー製の厚いソールをスマートな黒い靴に採用したのは画期的でした。このソールは、従来のカカトを別にとりつけるタイプのソールに比べて衝撃をはるかに良く吸収し、足への負担を軽減できたので、郵便物がぎっしりと詰まった重いバッグを肩にかけて毎日長い距離を歩くポストマンが待ち望んでいた靴だったのです。 そのポストマンに、紐を使わず両サイドに配したゴアで足にフィットさせるスリップオンタイプのオックスフォードを融合させたものが#9198ポストマン・ロメオです。道路環境が今とは全く違う19世紀当時、屋外で短靴を履く機会は少なく、誰もが主にブーツを履いていました。室内で履くルームシューズとして、ポピュラーなチェルシータイプのブーツを短靴にアレンジしたものがロメオでした。1920~30年に自動車が普及し道路の舗装が進むと、短靴が普及していきました。本来はルームシューズであったロメオも、この時期に屋外で履くことができる靴となったのです。 ポストマンのデザイン性と機能性、ロメオのスピーディーに脱ぎ履きできるカジュアルなスタイルの両方を併せ持つポストマン・ロメオは、これからのレッド・ウィングの定番オールブラックシューズとなっていくはずです。